とうとう、梅雨が明けたようです。
祇園祭を境に梅雨が明ける、と昔は言われていたそうで、
しかし最近は、祇園祭を越えても雨が降ることがある。
数百年前とはやっぱり気候が違うんですかねー
なんていう世間話を、最近聞いていました。
さて、話は去年の初秋のころ。
中庭に大工さんらしき人が、作業場をこしらえています。
業者さんなのか、まあたぶん寮関係なんだろうな、と。
彼がごうへいくんなのは、後になって知りました。
そしてしばらくの後、中庭の池の水を抜いてマキシが掃除をしている。
そういえば、こないだも掃除をしていた。
いやー今回は手伝おうか、マキシが掃除をするとか殊勝すぎて似合わねーわ、こういう自主的なことなら手伝ったろ、とそんな感じで庭に向かうわけです。
そこでマキシにごうへいくんを紹介され、
ここにみかん祭りのシンボルを立てる、とも聞かされました。
話を聞いていくと、材料となる材木を北山の製材所に見に行った、とか。
秋には製材所から本当にでっかい材木が届いたのです。
自分たちでは動かせないようなぶっとい材木10本、そして切り出した端材。
トラックに付いてるウィンチで持ち上げ、材木と端材が重ねられていきます。
ごうへいくんと彼の友人2人、そしてぼく(マキシも居たか?)で、汗だくになって作業場へと材木を運びます。
肘の裏がビシビシ来るわ、背筋は吊るわ、腕に力が入らないわ…しかし、何かでっかいことをやろうとしている、というのはなんだか予感させられるわけです。
この時点では、ぼくはそれ以上のイメージが付いていません。
ごうへいくんは、この頃は木目(もくめ)について熱く語っていました。
――こんなきれいな材木を扱うってすごいことやってるんだなって思う。
この木目見てよ。なんかピシーッとしてるでしょ。すごくいい木だよ。
圧倒されるよね。
正直ぼくは、木目がどうとかにこれまで関心を払ったことがありませんでした。
それこそ、小学校のころに親父が道楽でログハウスを作っていたのですが、
いかんせんあれから20年近くたっているわけです。
しかも、今や全然別の領域の勉強をしている。というか、修論で頭がいっぱいでもある。
でも、彼は目を輝かせて、すごいすごい!!と喜んでいる。
彼のその率直さ。少し感動さえも覚えながら、ぼくは木目を分からないなりに見ていました。
続きはまた今度。
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